FxPro MetaTrader 5で書いたExpertAdvisorが取引しない

FxProのMetaTrader 5で、MQL5 Wizardで作成したExpertを実行しても、なぜかポジションを全くオープンしません。恐らくOrderSendを行うときにエラーになっていると思われるのですが、エラーメッセージが何も出ないのでお手上げです。

そこで、デバッグ機能を使用して調べてみました。

すると、CTrade::FillingCheckメソッドでFillModeが期待するモードになっていないためfalseを返しており、取引を行っていませんでした。FxProの場合、OrderTypeのFillModeを、ORDER_FILLING_IOCに指定しないとダメなようです。

解決策としては、MQL5のWizerdで作成されたソースのOnInit()関数に以下のコードを加えることにより、取引するようになりました。 取引するときのクラス、CExpertTradeクラスを生成し、FillingTypeをORDER_FILLING_IOCに設定してExtExpertオブジェクトに設定しています。 デフォルトのFillModeは、ORDER_TYPE_FOCのようです。

int OnInit()
  {
//--- Initializing expert
   if(!ExtExpert.Init(Symbol(),Period(),Expert_EveryTick,Expert_MagicNumber))
     {
      //--- failed
      printf(__FUNCTION__+": error initializing expert");
      ExtExpert.Deinit();
      return(INIT_FAILED);
     }
 
//-- ここから追加      
   CExpertTrade *trade = new CExpertTrade;
   trade.SetTypeFilling(ORDER_FILLING_IOC);
   trade.SetAsyncMode(false);
   ExtExpert.InitTrade(Expert_MagicNumber, trade);
//-- ここまで

//--- Creating signal

FxProのMetaTrader 5はFillModeがちょっと違うようで、巷のMQL 5で書かれたExpertAdvisorがそのままでは動作しないようです。気を付けたほうがよいでしょう。

Ubuntu 16.04のVagrantで使うboxを作成する

1. Ubuntu 16.04 Serverをインストール

基本的には最小構成のインストールを行い、以下の設定に注意してください。

  • ユーザ名はvagrant、passwordもvagrantにする。
  • ソフトウェアの選択でOpenSSH Serverは必ずインストールする。
  • 後はお好きな構成で。

2. モジュールを最新版にする

インストール後起動したら、OSのモジュールを最新版にする為に以下を実行する。

sudo apt update; sudo apt upgrade

終わったらOSを再起動しておく。

3. vagrantユーザがsudoをパスワード無し使えるようにする

visudoコマンドを実行し、sudoグループのユーザがパスワードなしでsudoを実行できるようにします。

sudo visudo

以下の行を編集します。

%sudo   ALL=(ALL:ALL) ALL

以下のようにします。

%sudo   ALL=(ALL:ALL) NOPASSWD:ALL

4. vagrantSSH公開鍵をインストール

vagrantコマンドがOSにログインして処理を行えるように、vagrantユーザ用のssh公開鍵をインストールします。 以下の操作はvagrantユーザで行ってください。

cd
mkdir .ssh
chmod 0700 .ssh
wget https://raw.github.com/mitchellh/vagrant/master/keys/vagrant.pub
mv vagrant.pub .ssh/authorized_keys
chmod 600 .ssh/authorized_keys

5. sshd設定

/etc/ssh/sshd_configを編集し、「UseDNS no」の設定を追加する。この設定は、sshログイン時に接続元のipをDNSで確認する処理を行わないようにします。この設定を行うことにより、DNSに登録されていないサイトからのsshログインの速度が上がります。

sudo vi /etc/ssh/sshd_config

6. VirtualBox Guest Addtionsをインストール

Virtualbox用のイメージの場合は、ローカルホストのディスクにマウント出来るようにするために、VirtualBox Guest Addtionsをインストールします。 Ubuntu Serverの場合は以下コマンドでインストールできます。

sudo apt-get update
sudo apt-get install virtualbox-guest-dkms 

デスクトップ版他、最新のものを入れたいときは以下のようにします。 まずは開発のビルドモジュールをインストール。

 sudo apt-get install linux-headers-$(uname -r) build-essential dkms

次に、仮想マシンのウィンドウをアクティブにして、VirtualBoxのメニューより、Guest AddtionsのCD-ROMをマウントします。 その後、以下を実行。

sudo mount /dev/cdrom /media/cdrom
sudo sh /media/cdrom/VBoxLinuxAdditions.run

不要なファイルの削除

ディスク容量を減らすために、aptでインストールした時にできたキャッシュファイルを削除します。

sudo apt-get autoremove 

不要なカーネルイメージの削除

結構な容量を食うので、不要な古いカーネルイメージも削除します。

以下のコマンドを実行することで、一発で削除できます。

dpkg -l 'linux-*' | sed '/^ii/!d;/'"$(uname -r | sed "s/\(.*\)-\([^0-9]\+\)/\1/")"'/d;s/^[^ ]* [^ ]* \([^ ]*\).*/\1/;/[0-9]/!d' | xargs sudo apt-get -y purge

確認しながらやりたい場合は、まず、古いLinuxカーネルバージョンを確認します。

ls -l /boot |grep vmlinuz|grep -v `uname -r`
vagrant@ubuntu:/tmp$ ls -l /boot |grep vmlinuz|grep -v `uname -r`
-rw------- 1 root root  7047504  7月 13 10:59 vmlinuz-4.4.0-31-generic

バージョンが分かったら、不要なカーネルイメージを削除します。

sudo apt-get autoremove --purge linux-headers-4.4.0-31-generic
sudo apt-get clean

シャットダウン

packageにするための設定が完了したのでVMをシャットダウンします。 他にお好みで入れておきたいソフトウェア、設定があれば行っておいてください。

sudo shutdown -h now

### vagrantのパッケージを作成

シャットダウンしたら、VirtualBoxのVirtualマシン名を指定してboxを作成します。 以下の例では、Ubuntu1604が先ほどまで設定していたVirtualBoxのVirtualマシン名となります。

vagrant package --base Ubuntu1604

Vagrantのbox登録

パッケージができたら、boxを登録します。 以下の例では、Ubuntu1604-Serverがbox名となります。

vagrant box add Ubuntu1604-Server package.box 

テスト

Vagrantを使って試しに作成してみて、テストしてみましょう。

vagrant init Ubuntu1604-Server
vagrant up

うまく起動できたらOK!

ブログを開設

ブログを新たに作るのはもう何度目のことか・・・。久しぶりにブログを書いていきたいと思ったので、今度はHatena Blogに新規のブログを開いてみることにしました。

Hatanaの使い勝手はどうかな。まだあまり使っていないのでよくわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。